暇に任せたゲーム批評

さて、ツクール2000製のRPGSHARD WORLDをラスト直前までプレイしたわけですが、とりあえず批評してみます。

評価

総合的に見てなかなかの良作。戦闘に関してはゲームバランスが非常に取れてる。いわゆる万能勇者タイプのキャラクターがなく、パーティのキャラクターそれぞれが専門的役割を担っているので、誰が死んでも戦闘が非常にきつい。ダンジョン途中に回復する場所がないので、リソースを節約して奥に進まないとボス戦がシビアになる。ボスの思考アルゴリズムもなかなか良質である。ゲームバランスを崩しかねないアイテム、装備(戦闘不能回復、MP回復)も非常に入手が困難である。これらの要素が折り重なって、緊張感あるバトルが楽しめる。不満な点を挙げるとするならば、エンカウントはツクールのものを流用してるみたいなのでストレスがたまる要因に。ダンジョンからの脱出魔法がない(これを使うと不具合が出るシナリオがあるから採用しなかったのかもしれないが、そういった場所だけ使用禁止にすれば採用可能だったのではなかろうか)。あと、MP吸収魔法が出てくるため、後半魔法が使い放題に(これは後半の魔法消費が莫大に増えるため、仕方ないかもしれない)。ストーリーもなかなかオリジナリティがあってよろしい。よくあるファンタジーRPGかと思いきや、ストーリー中盤で一変、ファンタジーの要素を残しつつもリアリスティックなストーリー仕立てになっている。多少陳腐な嫌いはあったかもしれないが、個人的には楽しめた。後半に複数のサブシナリオ(クエスト)があるので、やりこみ派も満足できる仕組みだ。(個人的にはタ○ロ将軍のシナリオをお勧めしたい。なかなか笑える展開だ。)ゲームクリアまでに相当な時間がかかるので、これからやる人はじっくり腰を据えてやってほしい。