年齢による心境の変化

*コミュニケーション・マニア 人ってコミュニケーションが大好きなんだ、っていうこと。怖いくらいに。お喋りの魔力というのがあって、とりあえずそれで手短に済ませようとする。いや、お喋りに限らずどんなことでもかまわないけど、人のやることでコミュニ…

ずいぶんと

書かずにここまで来たな、という気がする。昔はあんなにも書かずにいられない、と思っていたのだけれど、気が付いたら書かずにここまで来てしまった。もう35歳になろうとしている。 自己の実存とか、悩みとかに拘泥していた記憶がある。おそらくあの頃の自分…

大人になってしまった

そういえば、もうまともに他人とコミュニケーションをとらなくなってから、ずいぶん経つな、なんて事に気付いたのはごくごく最近の話だ。ちょうどベッドに就く頃で、人気の無い天井を眺めながら忘れ物を思い出したかのようにその事実に気付いた。特段その事…

物語と旅について

物語の型について最近ずっと考え続けている。物語というのは媒体も数も呆れるほどにあって、それについて一人の人間が把握する事なんてとうの昔に不可能となっているのだけれど、それでも守られ続けている法則として、穴の概念というものある。物語のお約束…

鏡像

私は男でした。そして、思い付く限り、私よりも美しく、心奪われる女性はいませんでした。詰まる所、私は女装というものに心を奪われていたのでした。私はその姿に言いようの無い背徳感を覚えていました。それは濁った蜜のような物です。強烈な匂いと、甘味…

祈り

「ねえ、神様が私たちを作って、そして私たちを好きでいるなら、どうして神様は私たちが病気になるのをほうっておくの?」 娘が尋ねてきた。5歳になる私の娘は、このままいけば確実に学者になりそうだ。好奇心を全方位的に向けられると、それに答える方に、と…

ネットが逆立ちしても、本に勝てない理由

はじめに 最近、ちょっと情報の摂取を控えようかなと考えている。というのも、何というかあんまり意味が無いような気がするのだ。本を読んだ方が頭に残り易い。それに無駄に時間が吸い取られるし。これはどういうわけなのだろうか、と最近ちょっと考えてみた…

Twitterを再開。

最近なかなか起きるのが遅い。頭を鷲掴みにして離さないような強烈な眠気に連日襲われて、結局二度寝入りすることもしばしば。それでもそのまま2,3時間ひたすら昏々と眠り続けていた時期に比べると幾分マシになった。振り返ってみても相当人間らしい生活…

「あたし彼女」が熱いらしいので

http://nkst.jp/vote2/novel.php?page=1&auther=20080001「あたし彼女」現代語訳 - 藤棚の上 最近ケータイ小説が熱いらしいので、俺も便乗してみることにしました。という事で一章だけ現代語訳してみたぜ!*1 第1章 アタシはアキ。歳、23。もうすぐ24にな…

14歳の君へ。

プロローグ もしこの文章を読んでる君が14歳だったら、まず最初に伝えたい事があるんだ。これはとても傲慢で自分勝手なのかもしれないけど、僕が君の歳のとき、こんな亊を言ってくれる大人が側に居たら、寄り道なんてすることはなかったかもと思って、今書い…

語りえぬもの

語りえぬものには沈黙しなければならない、そうウィトゲンシュタインは言った。僕はその意味の発するところを必ずしも正確に理解しているわけじゃないけれど、曖昧な、極めて日本的な理解ならしていると言ってもいいのかもしれない。 語りえない、描写のし難…

化粧

電車の中で、女の人が、化粧をしているときがあった。暑い時期だし大変なんだろうなと思うのだけど、内心どういう気持ちでやっているのだろうか、なんて思いを馳せることもあった。 やはり義務として、最低限のたしなみとしてしているのだろうか。一概に一括…

部屋と夏と僕

じりじりとにじり寄って迫ってくる夏に辟易としながら、外に出ることなく鬱屈した思いを抱えてひたすらPCに向き合い文章を打ち込む。部屋はとても狭く感じられる。三分の一ぐらいの表面積をベッドが占め、そしてそれに次ぎ、細々とした家具、冷蔵庫や、ゴミ…

ラプンツェル

気がつくと私は、塔の中にいました。 塔の中は決して狭すぎるということはありませんでしたけれども、なんと言うか空気が澱んでいてとても居心地の悪いものだった、そう思えるのは塔を抜け出してのことでした。 ですが、私にとってはこれが初めて与えられた…

パラダイス・ロスト(1)

どうしてだろう、こんなことを考えたのは。僕はなぜこんなことを考えていたのか、自分でもよくわからなかった。唯一つ言える事は、このなかには真実と呼べるような純真で混じりけのないものなど、何もないということだけだった。それは打算と混乱と後悔に満…

過ぎない夏

夏。茹るような暑さで、体中の水分という水分が無くなるかという中、僕は自転車を走らせていた。ちょうど峠の半ば。ふと顔を下に向けると、アスファルトが日光を一心に受け止め、その温度はおそらく想像を絶することになってるのだけは容易に予想がついた。…

白昼夢

夢を見なくなった。いや、見ているのかもしれない。どうやら窓から光が僕を起こしにやって来るのと同時に、存在の不確定な僕の夢は、光と共に消えてしまっているようだ。そういうわけだから僕は寝ることを無意識の冒険の時間としてというよりは、むしろ純粋…

一年を振り返って

今年ももう終わり。今月は月の終わりが特に忙しく、ネットを見る暇も禄になかった。そんな中、この前同僚と話していると、一年が過ぎるのは本当に早いなという言葉がぽつりと出た。確かに一瞬だった。それに濃かった。振り返ればいろんな事を始めた一年だっ…

或る一日の出来事

飲み会があった。いわゆる忘年会という奴。職場の飲み会というのが面白かった試しがないけど、拒否権などというものは当然ながらないので、内心渋々ながら参加する。今年もまた色々やらされるのだろうなと、鬱々とした気持ちで会場に向かう。笑いものにされ…

Twitter雑感

Web

Twitterにアカウントを登録して半年以上経つ。放置していた期間が結構長いので、実質三、四ヶ月程だろうか。主にラップトップのTwitで更新を眺めることが多く、出先ではMovatwitterからちょくちょく独り言を呟いたりといった具合だ。始めた当初はfollowerが…

ハロー・グッバイ

僕は比較的余計な事を覚えていて、大切なことを忘れている場合が多い。中でも僕の物忘れの酷さはそれこそ一級品と呼ぶに相応しく、例えば外に出るとき、バイクに乗るというのに肝心のキーを持ってくるのを忘れたり、二、三個程頼み事を言付かったら、一つし…

憧憬

彼女は蠱惑的な雰囲気を纏い、僕の目の前に座っていた。朝の柔らかな日差しの中、僕は手早くできる無難な朝食を作り、目の前にいる彼女と朝食を共にしている。スクランブル・エッグ、炒めたソーセージ、トーストにスープと目の前に並ぶ。ぎりぎり二人が食事…

中和剤

http://d.hatena.ne.jp/hebomegane/20071126/1196088398を読んで思い浮かんだ事をつらつらと。 ぼさぼさな髪をカットされている途中、眼鏡を外したために視界がぼやけて手元が見えず、雑誌を読むこともままならない。手持ち無沙汰な僕は仕方なしに慣れない世…

思考の外化は、セーブに似てる

私たちは基本的に忘れやすい生き物だ。たとえ新しい事を学んだとしても、反復的に学習を繰り返さぬ限り、得た知識は指の間からこぼれ落ちる砂のように、サラサラと抜け落ちていく。思考も然り。執拗に考え込んで、長時間考え続けた末の成果も、何らかの形で…

であることと、でありたいこと

アイデンティティなんていらない。 - Something Orange ほぼ全面的に同意なんだけど。アイデンティティなんて、床の間に飾ってあるトロフィーのようなもので、過去に自分が獲得したものや、手に入れたものが何であるかを確認する手段でしかない。そう僕は思…

感情の制御困難な性質について、あるいは

http://d.hatena.ne.jp/hebomegane/20071112/1194842936 死ねばいいのに、とまでは行かなくとも、その眩しさに思わず目を反らしたくなることは、少なからずある。夏の暑い日の事。今年の夏は例年に比べて大変忙しく、連日10時間近く働いていた。その日は珍し…

仮面男

その男は気がつくと、仮面を被っていた。なぜ被っていたか、それはわからぬ。気がつけば仮面はただそこにある物であったし、それを被ることは息をする様に自然な事だった。彼が仮面を被っていることを周りの者に問いただされる様なことはなかった。誰も彼の…

はてな雑感

はてなにとって大事なことは、少なくとも「一般女子ウケ」なんかじゃない - 月がでたでた月がでた これを読んで触発されたので。はてなを使い始めたのがだいたい2004年頃。もともとネトゲから2chに移って、2chのBe板で似非議論もどきをやりつつ、ブログブー…

三年前の自分に、ありがとう。

PCに溜まっていたテキストの整理を行っていたら、ふと三年前に自分が書いたものを発見した。 懐かしい気分になった。そういえば、三年前の自分は今からは考えられないほどの後ろ向きな考え方だった、全てにおいて。あの頃は何もかも嫌になっていた。自暴自棄…

diigoが凄い

最近socialbookmarkの再利用性を考え始めてからというものの、今現在使っているはてなブックマーク、Livedoor clip、del.ico.usでは一長一短でなんだか使っていてストレスが溜まる事が多くなってきた。そこで良い機会だと思い、機能性を優先してよいサービス…